子宮頸部異形成 レーザー蒸散術体験談

こんにちわ。

以前、子宮頸部異形成になり自然消失しなかったためレーザー蒸散術にて病変を治療しました。

最近では子宮頸がん検診で子宮頸部異形成が発覚するケースも多いと思います。

子宮頸部異形成の経過とレーザー蒸散術の体験談について紹介していきます。

薬剤師OL

子宮頸部異型性とは?

子宮頸部異形成とは子宮頸がんの前がん病変の可能性がある段階です。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染と密接に関連しています。ただ、HPVに感染した全ての人が子宮頸がんになるということではありません。HPVには約100種類のタイプがあり、その中で15種類が子宮頸がんと関係しています。ただし、発がん性のHPVは感染しても9割は自然に排除され、持続感染となった女性の1割弱が前がん病変の異形成となり、さらにその1割以下が子宮頸がんがへと移行します。

子宮頸部異形成 レーザー蒸散術までの経過

子宮頸部異形成の私の経過についての紹介

私の場合、毎年の健康診断の時、オプションで婦人科健診「子宮頸部の細胞診」を付けていましたが、その時初めて異形成が発見されました。

薬剤師OL

2015/11
会社の健康診断の子宮頸部細胞診にて「子宮頸部異形成ClassⅡ / Ⅲa」と診断。
2015/12
血液検査にて、HPV(ヒトパピロマーウイルス)16型陰性、18型陰性、HPVその他ハイリスク陽性→そのため子宮頸部組織診(コルポスコープ)を実施することに。
2016/1
子宮頸部組織診にて「子宮頸部軽度異形成」と診断。

大半の人が自然に原因とななっているHPVが陰性化し異形細胞は正常化するとのこと。
子宮頸部軽度異形成で今治療をする必要はなく経過観察に。また1年後あたりに要検査。

2016/11
子宮頸部細胞診にて「子宮頸部異形成Class Ⅲa/ (HSIL)」と診断。
2017/1
子宮頸部組織診にて「子宮頸部軽度異形成」と診断。
2017/5
子宮頸部細胞診にて「子宮頸部異形成Class Ⅲa」と診断。

ここで、子宮頸部異形成が自然治癒しないため癌専門病院を紹介される。

2017/9
癌専門病院での子宮頸部組織診にて「子宮頸部中度異形成」と診断。

進行が認められたため、念の為HPVのジェノタイプを遺伝子検査し「ハイリスク:56型」が検出。円錐切除かレーザー蒸散術を勧められる。

このハイリスクのHPVに感染している場合、病変が高度異形成になり最終的に癌になってしまう場合があると説明を受ける…。

2017/12
子宮頸部中度異形成に対しレーザー蒸散術(病変部をレーザーで焼く手術)を行う。
2018/4
子宮頸部細胞診にて「子宮頸部異形成Class Ⅱ 明らかな悪性病変は認められない」と診断。
3ヶ月毎を1年間
子宮頸部細胞診にて「子宮頸部異形成Class Ⅱ 明らかな悪性病変は認められない」と診断。定期的に検査し2年以上再発なく経過順調です!
子宮頸部細胞診とは
子宮頸部胞診とは細い棒のような器具で子宮頸部や頸管を軽くこすって細胞を採取し、その細胞をスライドグラスに塗布し染色後、顕微鏡で異常細胞がないか調べる方法です。子宮がん検診では、この細胞診でがんの疑いがないか調べる検査です。

子宮頸部組織診とは
子宮頸部組織診とはコルポスコープ検査(子宮腟部を拡大する装置を用いる検査)でがんの疑いがある部位の組織を器具で3-5ミリ程切り取り顕微鏡で組織を調べます。組織検査では、細胞自体の変化に加え、がんの診断にとって非常に重要な情報である組織構築や細胞の配列(並び方)を観察します。

前述した通り、発がん性のHPVは感染しても9割は自然に排除されるということなのですが、私の場合は排除されず進行していったのでレーザー蒸散術で治療することとなりました。

薬剤師OL

子宮頸部細胞診の検査結果の見方

子宮頸部細胞診のベセスダ分類についてです。

※検査機関により検査方法や結果の表記方法は異なる場合はありますので詳しくは検査機関にお尋ねください。

子宮頸部異形成 レーザー蒸散術体験談

子宮頸部異形成 レーザー蒸散術とは

子宮頸部異形成レーザー蒸散術
子宮頸部の異形成部をレーザー光線による熱で変化を加えて蒸散します。手術時間は数十分程度で、通常外来にて可能な手術です。円錐切除術と比較して出血が少ないといわれていますが、手術中に全く出血しないわけではありません。手術終了時にはレーザー蒸散部に「かさぶた」が形成されて止血された状態となっています。

  • レーザー蒸散術のメリット:円錐切除術は2泊3日程度の入院が必要だが外来で出来る。術後に妊娠を望む場合、円錐切除術と比較して早産のリスクが少ない。
  • レーザー蒸散術のデメリット:円錐切除術と比較して再発のリスクが高い。全ての症例で適応とはならない。病変が浸潤している可能性がある場合は適応外。
私の場合はレーザー蒸散術をすすめられた癌専門医療機関の医師の紹介で、レーザー蒸散術に長けているという医師を紹介いただき別病院で手術しました。

薬剤師OL

子宮頸部異形成 レーザー蒸散術当日までの流れ

手術調整
生理予定日と被らない日程で手術日を調整します。手術自体は日帰りでした。
事前検査
手術になるので感染症の検査を事前に行いました。(HCV,HBV等) 
手術当日
レーザー蒸散術当日。受付をして痛み止めの座薬を入れ待機。滞在時間は3時間程度でした。

子宮頸部異形成 レーザー蒸散術当日の体験談

痛み止めや麻酔

私の場合は術前30分前に痛み止めのボルタレン座薬を入れるよう指示。そしてレーザー蒸散術の直前に子宮頸部と思われる箇所に局所麻酔が施されました。

レーザー蒸散術の痛み

レーザーで焼いているので違和感がありました。痛いと言われれば痛いような感じです。「イタタタっ」という痛みはありませんでした。局所麻酔はチクッとしますが、レーザー自体の痛みは我慢できるレベルでした。事前に人のブログを拝見し「痛い!」というのを見てビビっていたので大丈夫な痛みでよかったです…。

レーザー蒸散術の所要時間

前処置
器具を入れたり消毒、局所麻酔したりの前処置に5分程。
レーザー蒸散術
15分程度で全て焼ききっていただきました。
術後処置
消毒や安静等含め10分くらい。終わったら直ぐに自分の足で帰されました。

レーザー蒸散術の術後の症状

当日は腹部が少し痛かったです。仕事などは入れずに安静に出来る環境が良いと思います。

当日、翌日は少量の出血がありました。出血については医師から事前に説明がありましたが自然に止まりました。

レーザー蒸散術の術後の費用

当日の手術費用は1万円程度ですが、事前の組織検査や血液検査などを含めると合計1万5千円程度でした。

子宮頸部異形成 レーザー蒸散術体験談 まとめ

私の場合は感染しているHPVがハイリスクだったのでレーザー蒸散術を実施しました。今後癌化する可能性はゼロではないので、手術して良かったです。幸い今のところ再発もありません。参考になれば幸いです。

HPVに感染して進行する子宮頸部異形成は比較的進行はゆっくりといわれています。将来癌になってしまうかもしれない細胞を早めに見つけることが出来ます。

みなさん、ちょっと大変かもしれませんが子宮頸がん検診が忘れず受診することをお勧めします。防げる病気は自身で防いで健康な身体を維持しましょう!

薬剤師OL

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です