夫がピロリ菌に感染!?治療方法と陰性までの経過

2019年明けましておめでとうございます。

さて、「今年の汚れは今年のうちに」とよく言いますが年内の厄は年内治めておきたかったのですが、夫の健康診断の結果が年末に届きました。

なんとピロリ菌が陽性!1年前は陰性だったのにこの歳で陽性になるとは…。

今回は胃の内視鏡は実施していないのですが、1年前は実施し検査結果は慢性胃炎でした。これは、去年からピロリが住んでいたのではないのか…。との医師見解もありました…。

なんとか年内に胃の内視鏡をし、やはり慢性胃炎が続いているため年明けからピロリ菌の除菌をスタートすることに!

そんな夫ちゃんのピロリ菌の治療方法と陰性までの経過ついて綴っていきたいと思います。

薬剤師OL

ピロリ菌とは?

ピロリ菌とは

ピロリ菌とは正式名称をヘリコバクタ・ピロリ(Helicobacter Pylori)といいい、胃粘膜に生息する微好気性グラム陰性らせん状桿菌です。“ピロリ”なんてかわいらしい名前をしていますが、胃炎を引き起こし、さらにそこにストレスなどの要因が加わると胃・十二指腸潰瘍、さらには胃がんを発症する因子の1つであると報告されています。ピロリ菌は1983年にオーストラリアで発見されました。それまでは強い酸性である胃の中で細菌が生息することは不可能とされていましたが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素で胃内の尿素を分解してアンモニアを作り、胃酸を中和することにより強い酸性化の胃内でも生きることができることが分かりました。

ピロリ菌と胃がんの関係

胃がんとピロリ菌は密接に関係しているといわれています。
1994年にWHO(世界保健機関)は、ピロリ菌を「確実な発がん因子」と認定しました。
ピロリ菌の感染が長期間にわたって持続すると以下の経過で胃がんを引き起こしやすい状態をつくりだします。

経過
胃の粘膜がうすくやせる「萎縮」が進行

胃・十二指腸潰瘍

胃がん

また、過去の研究にてこのような報告があります。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍や胃炎などの患者さんを対象とした日本人にて10年間で胃がんになった人の割合は、ピロリ菌に感染していない人では0%(0人/280人)、ピロリ菌に感染している人で2.9%(36人/1246人)

除菌(治療)の重要性

ピロリ菌を除菌(治療)することで胃がんが発生する確率を減らすことができる可能性があります。早期胃がんの治療後にピロリ菌を除菌した患者さんは、除菌をしなかった患者さんと比べ、3年以内に新しい胃がんが発生した人が約3分の1だったと報告されています。

きちんと検査をすることで、ピロリ菌陽性の人は保険適応下で治療することが出来き、かつ薬の服用にて除菌が可能となりますので、私はピロリ菌の検査、除菌は胃がんのリスク因子除去に非常に重要と考えています。

ピロリ菌の除菌薬(治療薬)

ピロリ菌の除菌薬(治療薬)
  • 胃酸の分泌を抑える薬 1種類
  • 抗菌薬 2種類

合計3剤を、1日2回、7日間服用

正しく薬を服用すれば1回目の除菌療法の成功率は約75%といわれており、最近では約90%とする報告もあります。

夫は1回目で無事除菌できるよう、ピロリ菌への除菌に効果が認められる可能性があるマヌカハニーも併用してもらいました。

マヌカハニーに期待される効果は?MGOとは?損をしない選び方

ピロリ菌の除菌結果

夫には1週間朝・晩ときっちり薬を飲んでもらいさらに禁酒しました。

約1ヶ月後に血液検査でピロリ菌の有無を確認しましたが、無事除菌に成功しました!ピロリ菌は陰性化。

夫の両親もピロリ菌検査で陽性だったとか。小さい頃に両親が咀嚼した食べ物を与えられたり、という経路で感染することが多いよう。昔は水道等の衛生管理の面でピロリ菌に感染している人が多かったようですね。

薬剤師OL

ピロリ菌の治療方法と陰性までの経過 まとめ

ピロリ菌のポイント
  • ピロリ菌の除菌で胃がんのリスクは抑えられる
  • つまり胃がんは予防できるがん
  • まずは検査をしピロリ菌の有無を確認することが非常に重要

最近では自己検査キットも出ています。自身の指から血液を採取して検査会社へ郵送するタイプのものです。

会社の健康診断でもピロリ菌の検査がメジャーになってきていますよね。

最近ではホリエモンが出している本を読んで胃がんとピロリ菌の関連性を知った人も多くいるようです。

なんと本には検査キットがついたものもあります!

胃がんや子宮頸がんのように予防できる癌はあります。自分の身体は自分で守る!医療の情報弱者にならないよう自分の健康について考えていきましょう。

薬剤師OL

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